インパクトを与える
先日読んだ本にこんな事が書いてありました。「10秒ぐらいであなたの会社の特徴を話せますか?」といった内容です。街にあふれる広告の中で、心に残るインパクトのあるものがいくつあるかと考えた場合、確かに余程の事がないと記憶には残りません。
そんな中でその本がお手本とするのが、「ドミノ・ピザ」です。「30分でピザを配達します。30分で届かなければ代金はお返しします。」−これだけの文句です。ここには、ピザが美味しいとか、素材がどうとかいう内容は入っていません。今ではインパクトは薄いですが、最初はかなり衝撃的だったと思います。
普通、食べ物の広告なら「おいしい」とか「安い」とかいった事を広告で訴えますが、この広告はそんな事は書いていません。実際値段も高いと思います。でも、自分の会社の長所をたいへん的確に訴えています。
ところで、今参議院選挙の投票日前ですが選挙では、国政に関することですから財政から外交などさまざまな争点があります。しかし、前回の衆議院選挙のように「郵政民営化に賛成かどうか」のように短く争点をされるとある意味ではわかりやすくなり、テレビドラマのように「善人」か「悪人」かのように判断がしやすくなるのは事実です。でも実際は100%の善人はいませんし、100%の悪人もいません。だから、内容が実際どうかということより、どんな風に感じられるか、どう長所が表現できるかが重要という事になります。
昔、よく本に書いてあった例として、味の素の売上げをどう伸ばすかといった時の会議の例があります。ご存じの方も多いと思いますが、結局採用されたのは、味の素を使ったらどんなに美味しくなるかという訴えかけとかではなく、瓶に付いているふたの穴を今までより大きくするといったものだったというものです。バカらしいとも思えますが、案外実際の効果はあるかもしれません。
もう一度、整理しますが
1)訴えることはシンプルでインパクトがあるものにする
2)当たり前の価値観ではなく違う価値観で勝負する
こんな事になるかもしれません。
「ドミノ・ピザ」もおいしくしようとか考えるんじゃなく速くしようと考えるという事が成功につながりました。例えば、へこんだ缶詰など「これを買って貰えればゴミが減り地球の無駄を無くせます!」とか、訴え方を変えれば短所も見えなくなるように思います。
こういった思考が成功へ導くのだと思います。