無意識の失敗
 毎年3月の終わりには、僧侶でもある私の伯父(亡母の兄)が法事を営みます。その為伯父を訪ねました。その折、色んな話をしましたが、私が最近になって感じている心境を話したのですが、伯父が言うには私の言っていることと同じ事を亡き母が言っていたというのです。少し、びっくりしました。自分は、何も意識せず自分の考えていることを言ったのですが、知らず知らず母が言っていたことが頭のどこかに残っていたのでしょうか?
 さて、以前地震の話をしていた時自分では神戸の事を話しているつもりで、それを広島と言っていました。相手が、はぁ?という感じでしたので、何となく自分で気付きましたが、自分では間違って言っている意識がありませんでした。
 自分で気づいていないという点ではどちらも共通するところがあります。他人から見るとよくわかる事なのに自分では気がつかないのです。これとは逆に人がやっていることを見て、ふっと自分もああなんだなって気づくこともあります。人間は自分では気づかないだけで、無意識の中の自分が自分をコントロールしているという事なのでしょうか。
 人間に余裕があるときには、いろんな部分に意識を働かせる事ができます。しかし、そうでない時、せっぱ詰まっている時などは無意識の意識が行動を支配していると考えられるのです。こういった失敗を防ぐには、災害訓練のように事前に一度経験をしておくとよいと言います。また、野球で守っているとき、今自分の所に球が飛んできたとき、どこに投げればいいのかを考えておけといいます。そういった備えが重要です。
 そして、その逆で間違った思い込みも無意識に間違いを引き起こすと考えられます。焦ったときなど、以前と同様な状態の時にした事をまたやってしまうというようなミスです。潜在的な意識は、あまり深く考えた結果のものではないと思います。つまり、以前テレビでこんな事をいっていたような気がする。とか、ブランド名を聞いたような気がするなどです。悪質な業者が有名な会社によく似た社名をかたりますが、あまり深く考えず自分で勝手に大丈夫と思い込むようなミスはよくあります。
 前述の伯父は、以前セキスイの屋根診断士という業者が来て屋根が傷んでいると言われ、結局だまされたと言っていました。
 よくも悪くも、自分で気がつかない内に行動をするのが人間です。企業や家にも社風とか家風といったものがありますが、そういう事が無意識のうちに人間の行動に影響を及ぼしています。正しい情報を得て冷静に会社や自分を考え直してみることも時には必要なことだと思います。