災害と経営(H17/02)
正月に、一休禅師はしゃれこうべを掲げて、「にくげなきこのしゃれこうべあなかしこ 目出たくかしくこれよりはなし」と正月は冥土へ一歩近づく事で、めでたくもありめでたくもないと町を歩いたと言われています。実際、阪神大震災も10年前の1月に起きましたし、昨年末には、大津波で大勢の死者が出ました。死んだ人は、まさか自分がそのような災害で死ぬなんてと考えたに違いないでしょう。
嫌なことは、考えたくないことでもあります。自分の家が壊れるとか、自分が死ぬとかあまり考えたくありません。実際、地震直後は防災グッズが売れるようですが、しばらくするとすぐに元に戻ります。
先日、私の友人の税理士がいわゆるオレオレ詐欺に引っかかりました。彼の20歳になる娘さんが誘拐され身代金を払えという内容だったようです。電話でのあまりのリアルな演技に動揺したのかお金を振り込んだようです。彼曰く、「こんな詐欺に引っかかるのは馬鹿な奴だと思っていた」と。起こってしまえばどうということはありません。地震が今来てもおかしいわけではありません。今日自分が何かの事故で死ぬ可能性も充分あります。
ところで、私は正月に自分が死んだときに家族が困らないように、手続き関係を一覧にした紙を作成しています。相続税などで実際経験がありますが、本人が死ぬと家族でもわからないことがいっぱい出てきます。最近ではネット銀行やネット証券など便利なのですが店が無いため、本人以外の人が手続きをしようとすると案外面倒なことになる場合も多いですし、本人確認の厳格化により解約も面倒になることが多いようです。生命保険などでも、お金を家族が請求できるよう証書の場所などきちんと書き残しておいてあげた方がいいと思います。毎年、この紙を書くとき、ああ1年間生きていられて良かったと思う反面いつかはこの紙が役に立ってしまうんだなと複雑な心境です。
「無事これ名馬」という言葉があるように、企業は儲けることも大切ですが、まず存続することが第一条件です。その為には、各種のリスクに対応できるようにしておくことが大切です。
1.社長が寝たきりになっても大丈夫か
2.火災、地震、盗難などがおきても大丈夫か
3.社員に何かあっても大丈夫か
4.大切な書類などはきちんと保管してあるか
5.コンピュータなどは、バックアップがちゃんと取ってあるか
こういった視点から、まず、急激に企業がピンチに陥るような点がないか一度点検を行ってみてはいかがでしょう。
*各種保険や、リスク対策、バックアップなどについてはまた個別にご相談ください。