リサイクルの時代
 高度経済成長期には、いわゆる大量生産・大量消費が美徳とされましたが、ゴミ問題や経済成長の鈍化と共にこの概念も変わってきています。今回は、リサイクルといった点を中心にいろいろ考えてみたいと思います。
1.本当にゴミか?
 壊れた家電などは、捨てるときお金を払って処分してもらいますが、東南アジアなどに結構いい値段で売れると言います。また、本や家具なども買い取りや販売をするショップが増えてきて売ることが可能です。特にインターネットのヤフーオークションなどでは、普通にはゴミに思えても出し方によってはマニアの人が買ってくれたりします。
 逆にそういった品を買い取って修理したり、綺麗にしたりして売る商売も以前は中古の車屋さんくらいしかありませんでしたが、ブランドバッグや、本、オフィス用事務機など多彩になってきました。
 こういう商売は、仕入原価が極端に低いため利益が大きくなります。ただ、ゴミと紙一重のものもあるので、買い取る方は商品の知識がかなり必要になります。
 また、豆腐製造の時に出る「おから」や揚げ物をした後の「廃油」などは、事業者が捨てるのに費用がかかるいわばゴミですが、これを原料にして緩衝剤などを作っている会社があります。材料費がタダになるので利益も大きいと思います。
2.中古の物を利用する
 オフィス用のコピーやファックスなどは、もう機能的にあまり進化がないので中古で買うとかなり経費の節減になります。メンテナンスが心配ですが、「オフィス・オフ」などの店で買うとフォローも直接やってくれるようですし、たいていはメーカーのメンテの会社に電話するとトナーの補充や修理をスポットでやってくれます。私の事務所のファックスはだから中古です。
 プリンタのインクも詰め替えができるタイプが増えてきました。リサイクルした物もキャノン用などでは出ています。やはりどちらも正規に新品を買うよりは安くなっています。また、家具をはじめかなりの物がヤフーオークションに出ていて、物によってはかなり安く購入できます。
3.人への施し
 自分にとっては無駄なものでも、ある人にとっては大変価値があるという場合があります。そういう場合、それを施すことでその善の行為が循環し、「情けは人の為ならず」ではありませんが自分を幸せにしてくれる種となります。古着などを発展途上国に送ったりしますが、その国の人にとっては宝物のように思えるでしょう。以前、日本では不要になった壊れた自転車を東南アジアのどこかの国に持っていったら、ペダルでこぐと脱穀だったか粉ひきだったかができるように改良して使っているのをテレビで見ました。何か感動して日本人というか自分を反省しました。捨てるという事は罪深い行為だなと感じました。
 リサイクルというのは、基本的に「もったいない」という気持ちを持つことが基本だと思います。驕らず感謝の気持ちを持つと無駄なことはできません。禅寺で以前、「禅」というのは「単」を「示」すという2つの言葉からできていると聞いたことがあります。要は無駄を省き、もったいないことをしないということが仏様の意志にも通じるという事でしょうか。