今何をしておくべきか
社会が激しく移り、いよいよ激動の時代になったと思います。こんな時は今何をしておくべきなのかと常に考え続けなくてはいけない時代でもあります。
資本金も大きないわゆる巨大企業がいとも簡単に倒産します。こうすればよいというようなコンサルティングもたぶん受けていたに違いありません。また、中小企業ではありませんから、銀行だって当然付いて支援も受けていたはずです。国も以前のように財政出動して景気を浮揚させる体力がありません。テロだっていつまた起きるかわかりません。とても、不安な時代です。
ところで、パリーグでは近鉄が久しぶりに優勝しました。それも、逆転の代打満塁ホームランでのことでした。北川という選手が打ったということですが、ここぞという時にホームランを打てるというのは本当に凄いことだと感心します。野球は、いわゆるチームプレーの代表的なものです。与えられた自分の役割をいかにきちんと果たすか−それが、ちゃんとできるのが強いチームです。北川はそういう意味では、最高の仕事をしました。経営においても、全員社長のような仕事−たとえていえば「4番バッター」である必要はなく、1番バッターはフォアボールでもいいから塁に出ればよいのであってホームランを無理して打つ必要はありません。
また、野球ではよく次のことを考えてプレーしろと言います。今自分のところにフライが来たらどこに投げたらよいかを考えておかないといざというときに慌ててエラーをしたりするからです。
社会の動きを考えるときも、自分としては何をしなくてはいけないかを考える必要があります。会社の規模や財産の状態、そういったことを考えて今自分の役割は何なのかを考えなくてはいけません。また、自分だけでなく自分の部下には何をさせるべきなのかもはっきりさせることです。そして、想定される事態を幾通りかあらかじめ考えておくことです。
そんなこと−と思うようなことは案外あっけなく起こります。地震が起きないといわれた神戸での震災や昨年の水害だって、起きてしまえば不思議もないことですが、どこかにそんなことという思いがあります。付き合っている銀行が潰れるかもしれないし、信用していた会社や人に裏切られるかもしれません。
5年後のことは、誰にも予想がつきません。しかし、わからないからといってみんなと同じようにとりあえずやっているというのではなくて、自分なりに、次はどこにどんなボールがくるのかいつも考えるようにすることが大切です。