トップの在り方
 最近の若い人は政治に無関心だと言われてきましたが、小泉首相の誕生後無関心というより諦めていただけだったのかなと思わされます。トップが変わっただけで下の人の心も変わるというのを実感しています。
 また偉い人になるというのは、少し前までは立派な大学を出て一流企業に入り、その後には運転手付きの車に乗ってゆうゆうとゴルフを楽しむといったイメージでした。以前の森首相は根は善人だと思うのですが、こういう気持ちでトップを勤めていたのではないでしょうか?今まではだれがトップになってもある程度築きあげてきた仕組みの上に居れば安泰だったわけです。が、最近のように変化が早い時代では、トップダウンの「決断力」が必要とされます。
ソニーの創業者故盛田昭夫氏の著書に「日本人は地位が高くなれば位が上がるのだから次第に楽になるのが当たり前だと考えている。ところがアメリカでは会社に職種はあっても位はない。日本では位で会社が動きアメリカではポジションで動くと言っても良い。大きなポジションをとれば仕事量も多くなり責任もしたがっておおきくなる」とあります。
 責任を遂行し、決断力を持つために具体的にどうしていったらよいのでしょう。以下の事が重要だと思います。
 1.早い決断ができるよう普段から知識を蓄えておく
 2.正しい判断ができるよう専門家などのブレーンを持つ
 3.自分が下の者から見られている意識を持ち普段から下の者の意見を聞いておく
 4.あまり従来の成功体験にこだわらないようにする
 田中外務大臣も、決断力はありますがブレーンが少ないために今ひとつ力が出し切れていないように感じられます。
 ところで、ソニーは特に「人」を大切にする会社のような気がします。ソニーを出ていってから、戻ってきても特にハンディはないといいます。最近脚光を浴びる会社のトップがソニー出身者が多いのも理由のないことではないでしょう。高い技術もそれを支える人によって維持されます。盛田氏の学歴無用論は人を形式で見ないでその本質を大切にする現れでしょう。
 今、バブル期に社長のアイデアで会社を作りビルや土地を買った会社は、優秀な社員が抜けて半値になった土地を抱えてどうしようもないような状態です。そうした20世紀までの土地を根本にした経営から脱却し、人を財産と考える考え方が重要です。これが真のキャッシュフロー経営というものでしょう。人が生き生きと活動する会社を目指していくためには、社員を育てることが必要です。そして社員が尊敬できるトップもまた必要とされているのです。