デフレ時代の経営
 デフレが進行しています。デフレの時代とは、言い換えれば物の値段がどんどん下がる時代(安くしないと売れない時代)です。
 これに打ち勝つ経営とは、何でしょうか?戦略は二つあると思います。一つは、安くしなくても売れる物(ないしはそういう技術)を目指し時代の流れとは関係なく経営をする方法。もう一つは、安くても利益が確保できるようにしていく方法です。
 誰でも、売り上げを下げたくありませんから、前者の方法を選びたいと考えます。ただ、この方法はよほど自分が有利な状況にないと取りづらい方法です。具体例を考えれば、高級なブランドイメージで売るバッグなどがこれに当たりますが、これにしても推測するのにユニクロなどの衣料品に慣れた若い人が、いつまで買い続けるか疑問です。
 また、小売店でも値段を下げるのではなくて、売れ筋商品に絞り、売れる陳列で売るというのはこの考え方の現れです。
 こういった考え方に対し後者の方法は、現実的です。
具体的にどうするかというと、次のような形をとるのが一般的です。
 1)倉庫などで売るなど、もともと余分な経費をかけない
 2)人員の削減などによる人件費の削減
 3)資産を売却して借入金を圧縮し支払利息を軽減する
 4)低利の借入にシフトし支払利息を軽減する
 4)他企業と連携して合理化しコストを下げる
 5)不採算部門を廃止する
 ざっとこんなところでしょうか。利益が出ていた頃は、節税という観点からも、保養所を建てて経費を増やすということもありましたが、最近はそういうことも聞かなくなりました。無駄を無くすという考えが浸透してきていることでしょうが、いろんな意味で余裕がないのです。
 ところでこの考え方を実際押し進めると、経費を抑える訳ですから相手が納得しないとスムーズに交渉が進みません。銀行にしても、簡単に低利の融資に切り替えるとは思えませんし、人員整理だってそうです。
 ここで、大事なことは必ず相手にメリットを与えるということです。倉庫で売る場合でも、お客さんは安いというメリットがあるからから納得するわけです。
 自分が苦しいから相手にこの条件を呑めといってもだめです。他の企業と連携して注文数量を増やすから、仕入れ価格を下げろとか、積立をするから借り換えを認めろといった具合に相手が交渉にのってくるような方法を考えないと、知らない間に取引先から見ると自分がけちくさい嫌な客になってしまいます。